【詳細説明】
2020年、東京。フランス料理のコンテストで優勝経験もある中川沙織は、一流レストランに入ったものの、自身の料理が評価されず皿洗いばかりの日々に自信と情熱を失いつつあった。そんなとき、突如1964年の東京にタイムスリップしてしまう。そこで西洋料理のコック・菊地隆一と出会い、その下で修業することになる。食材も限られ、十分な調理道具もない時代に、ひたむきに料理に挑んでいく菊地。その姿を間近に見ながら、沙織はしだいに、料理にとって本当に大切なものは何か、そして料理人として自分には何が足りないかに気づいていく。いつしか沙織は料理人としての尊敬を越えて、菊地に恋心を抱く。しかし、ある事件がきっかけで、突然沙織は再び2020年に戻ってしまう。すべては夢だったのか?そして、再び東京オリンピックが開幕した56年後の世界で、沙織の恋は突然、終わりを迎えることになる。